高齢化社会における歯科医療の役割とアンチエイジング(歯劇的ビフォーアフター)

 幼い頃、といっても社会人になって、結婚して、そして子供をもって 幾度となく様々な場面で、年をとったらあの夫婦のようになりたい!あんな風に年をとりたい!と憧れる人々に出会いました。そのような方々は、決まって笑顔が素敵で輝いています。覇気がある、活力がある。明るく楽しく生活している様子が溢れ出ています。もちろん年より若くみえることもあるかもしれません。でも、他人に少しでも若く見せたいなんて思っている人はいないと思うのです。
そういえば、今までのどの場面でも、あの方はおいくつなんだろう、、と考えたことはありません。
 人は、歳を経て当たり前のことができなくなったとき、失われた器官や機能、能力は取り返すことができないと実感し、その有り難みに初めて気付き、将来への不安を感じます。そして、多くの人は、できれば取り戻したいと、あの頃に戻りたいと、

歯一本 抜けて我が身の 秋を知る

健康は規則正しい生活と食事から、と良く言われます。歯科医療の発展のもと歯は取り戻せる時代になりました。人前で気にせず話ができる、歯のことを気にせずに安心して食べることができる、家族で同じ物を食べることができる、このことは社会、家庭、生活への自信へとつながります。笑っていられるのだと思います。満面の笑みこそが、真のアンチエイジングと思っています。歯科医業に携わって25年、患者さんから多くのことを学びました。歯のことで悩んでいる方に伝えて行くことが私の使命だと思っています。本日はみなさまに、実際に歯科治療を終えて再来した患者さんから教えていただいたことを、ほんの一部ですが、お話しさせて頂きます。

歯科終えて 沢庵咬む音 冴えわたる